「これは、ぼく」

2024.1.25 記入者:大岩(サービス管理責任者) 

何を描いているのか尋ねると「ぼく」と即答するご利用者Mさん

 

「何描いてるの?」

「これは、ぼく」

 

どんなにささやかなことであっても眼と心をふるわせる発見はいつだってすぐそばにあって、その美しさにふれるとき、ふしぎに老いづいた心がほのみえてくることがあります。

 

Mさんは「これは、ぼくなの」と言い鉛筆を握りしめ、混じりけもない透きとおった声で「ぼく…」とぽつりと繰り返します。こちらに顔を向けるでもなく、帳面に視線をおとしたまま、カリカリと鉛筆を動かしつづけているMさんの姿、なにかや誰かと競い合うでもなくひとつのことに徹底して凝り続ける姿には、どこかたくましさや純粋なエネルギーが息づいているようでした。

 

帳面いっぱいに「ぼく」を描き込むMさんの感性あふれる姿に魅せられながら、じぶんでは考えもしなかったこと、それまでのじぶんの世界にはなかったあたらしいアイディアを教えてもらったような気がしました。

 

 

▼ご利用者のみなさんが描いた絵

 

 

 

のんびり新聞を読むUさん

  

空中と遊ぶように手をひらひらするKさん

  

完成した壁画作品(辰年ポスター)を見せてくれるFさん・Mさん・Fさん(左から)

 

 

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