アツアツでフーフー

2022.10.19 記入者:大岩(サービス管理責任者)

 

「撮って!」と元気なIさん

 

「大岩さん、おはよう!」

「おはようございま~す!」

「あのね!今日ね、いいことがあるの!」

 

朝、ご利用者Iさんが事務所へおとずれました。いいことってなんだろうとおもい「いいこと?」と応えると、Iさんは満面の笑みでおおきく「うん!」と頷きました。どんなことがいいことがあるのか尋ねると、Iさんは笑顔でつづけます。

 

「いいこと!K子ちゃんもいてね、いいことあるの!」

「あ、もしかして…なにか美味しいものでも食べるんですか?」

「うん!!お寿司っ」

 

どうやらきょうは、Iさんの中食の日のようでした。「中食」とは外食の対語で、事前に支援員がご本人にたべたいものを聞きとったりタブレット端末を活用していっしょにインターネットで美味しそうなものを探し選んだりし、それを代理購入やデリバリー注文などで購入して召し上がっていただく食事のことです。この日の昼食はIさんの「お寿司がたべたい!」の希望を叶える中食の日で、朝いちばんに「あのね、いいことあるの!」というIさんの言葉からも、好きなものを食べる待ち遠しさや楽しみが伝わってきました。

 

中食はフロアごとにまちまちにおこなわれており、ある日は支援員Mさん企画のもと「Oさんに聞いたらラーメンが食べたいって言っていて、熱いラーメンをフーフーして食べる機会もなかなかないから…」と、中食でアツアツのラーメンが提供されることもありました。

 

たちのぼる湯気をフーフーしながら召し上がるOさん

 

また人によっては「これが食べたい!」が一貫している方もいらっしゃり、たとえばご利用者Aさんはメロンパンとコロッケパン、鈴カステラなどがお好きで、支援員Kさんは毎月コンビニで代理購入してAさんに召し上がっていただいています。支援員Kさんいわく、いつもおなじコンビニで数年にわたり買いつづけているため「コンビニ店員さんには絶対『このひとまたメロンパン買ってる…よっぽど好きなんだな…』っておもわれてるだろうな~(苦笑)」とのことでした。

 

ご利用者の好みを知る機会となったり、いっしょに「これが食べたいなぁ」を選ぶウキウキがあったりと、中食をとおして生活がほんのちょっぴり楽しくなるといいなとおもいました。

 

そんなこんなで、きょうもみなさん元気に散歩におでかけし、すっかり秋の気配があります。

 

 

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