笑い合うふたり

 

2022.6.20 記入者:大岩(サービス管理責任者)

 

地域の花屋「殿山園」さんからいただいた花

 

「ぼくは、人を笑かすのが好きです。だからこの仕事で、利用者さんを笑かして、一緒に沢山笑いたいです」

  

かれこれ10年程前となりますが、当時筆者がもともと勤めていた母子生活支援施設から法人内異動で目黒恵風寮に入職して間もないころ、全国から新任職員があつまる東京都社会福祉協議会主催の新人研修に参加したときのことです。「どうしてこの仕事(福祉)に就いたのか、発表してください」という司会者の質問に、おなじグループの新任職員の方がそう話していたのを覚えています。

 

筆者自身が高校で造園デザイン科を、大学では禅学科を専攻し、福祉についてはまったく不勉強かつ無知であったからこそ、ほかの発表者の回答は覚えていないにもかかわらず、不思議とその台詞が心にかかり印象に残りました。

 

人の笑顔をつくりだす、そのためにこの仕事に就いた──。ご利用者の心地よい暮らしの柱をささえることにも繋がるこのシンプルで快活な答えは、他者の動機でありながら、じぶんの仕事に対する姿勢にも自然と根をはり、いまでも活きているように感じます。

 

 

空を見上げるご利用者のKさん

表情はやわらげず淡々とされていましたが…

支援員のSさんがおどけながらKさんに声をかけると

一緒に笑い合うふたり

先日、ご利用者のKさんと支援員のSさんが一緒にふたりで笑い合い楽しそうにしている光景を目にして、ひさしぶりにそんなことを思い出したのでした。

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