ユリコとマツジロウ

2024.9.18 記入者:大岩(サービス管理責任者) 

 

 

 

「この子はねえ、ユリコとマツジロウって言うんだよお。わたしのお父さんとお母さんの名前だよお。かわいいんだよお」

 

ご利用者Iさんがそう教えてくれたくりりとした眼をもつ黒と白の猫の人形は、ご両親をその名の由来に、Iさんにいつも可愛がられいつも一緒に過ごされています。だれも見ていなくてもだれかに求められていなくても、常識に凝りかたまることや権謀術数の色からはなれたところで猫たちとともに日向ぼっこをする姿には、ふしぎと心がなごみます。

 

「気づいたら猫が日向ぼっこしていて、Iさんもそばにいて、『え、かわいい!』とおもっておもわず写真撮ったんですけど…いいですよねぇ」

 

そうはなす支援員Tさんのくしゃっと笑う眼差しのさきには、Iさんと猫たちの姿が映っているのでした。

 

 

 

 

 

 

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