掃き、払い、気持ちをととのえる

2021.11.18 記入者:大岩(サービス管理責任者)

 

つめたい風が吹くようになると落葉樹が身をふるわせ、

装いあらたに苅安や山吹といった色のうつくしい黄葉を落とします。

  

「草木の生ずるや柔脆にして、その死するや枯槁なり」

 

老子のそんな言葉がしめすとおり、

この時期になると目黒恵風寮のまわりもぱりぱりに枯れた葉の一片ひとひらでみたされます。

 

目黒恵風寮をとりかこんでいる木々を眺めると、

気候の変化に決して乱されることなく歩調を合わせている木々の柔軟さと静けさにはたしかな強さを感じ、

その姿勢にはわれわれも学ぶべきところがあるなと感じます。

 

  

と、学ぶべきところがあるいっぽう、落ち葉のそうじには毎年手を焼きます。

 

きょうも出勤後の朝のちょっとした時間でご利用者Mさんをお誘いして

道と庭とをふたりでいっしょに箒でそうじしました。

 

はいてもはいてもキリがない点とはべつに、

十一月のぱりっと冷えきった空気を吸いながら季節を肌に感じて

掃き、払い、気持ちをととのえることができるのは心地が良いなとも感じる朝でした。

 

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