にぎわいと静けさのあいだ

2025.8.18 記入者:大岩(サービス管理責任者) 

 

 
“Knitting is a visible prayer.”

(編み物は、目にみえる祈りである)

───E.ジマーマン

 

目黒恵風寮には、お食事を召し上がるためのスペースとして、ゆっくりのんびりと余暇をすごすための憩いのスペースとして、フロアごとに食堂があります。

 

おへやでくつろぐ方もいれば行き来自由な食堂に立ち寄り、椅子やソファに腰掛けてTVをみる方、ソファで仲良い方と肩をならべたり、雑誌をみたり塗り絵をしたり好きなことをしてすごされる方、にぎわいのなか祈るように食堂で編み物にとりくむ方など、さまざまな姿を目にすることができます。

 

 

「大岩ちゃん!見て!」

 

無邪気にほころぶ表情をうかべたMさんOさんのゆびさきにはネイルの光沢が可愛らしくひかり、なにげない日常にやさしい彩りをそえてくれていました。そんなようすを離れたところで眺めていたご利用者Mさんは、声をかけると言葉のニパッ!とした表情と視線をこちらにむけ迎えてくれました。

 

「ニパッ!」と笑顔のMさん

 

また、先日誕生日をむかえたばかりのご利用者Kさんは字の練習にとりくむ手をとめ、なにか言いたげな表情をほのかににじませこちらに視線を向けていました。声をかけると「うん…まぁいろいろあるけど………大丈夫」とひかえめな声音でやさしい笑顔をうかべていました。「いろいろある」の中身についての言葉はまだ口に宿らないご様子でやや気がかりにおもいながらも、いまはまだ深く尋ねる機会ではないかなと察し、また折をみておはなしをきくこととしました。

 

食堂の入り口でたたずむTさん

 

食堂では笑い声や会話がかさなり、言葉に依らない方のそばにも、それぞれのペースにあわせて穏やかな時間の波がゆるやかにひろがっているようでした。

 

食堂でゆったりすごしながらどこかに視線を送るKさん

 

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