2025.8.5 記入者:大岩(サービス管理責任者)
「あ!大岩さんも、ちょっとちょっと!」
先日は玄関をくぐり出勤すると、ちょうどいた支援員MさんNさんに声をかけられました。
夜勤中にセミの羽化に出会ったこと、透明な翅をしずかにひろげていくようすを最後まで見届けることができたことを教えてもらい、「羽化したての翅ってこんな色なんだね~」と撮った写真をみんなで見ながら話に花が咲きました。夜勤明けでも晴れやかな表情で嬉々と語るMさんといっしょに心を躍らせているNさんたちの姿には、日常にある小さな発見を楽しむ純朴さが光ってみえました。

八月、街の空気は煮えたぎり、午後の陽射しはアスファルトを灼くばかりといった日がつづいています。
「梅雨に雨が足りないと田の神が拗ねる」といった表現は農村において水不足の恐れや神への畏敬を込めて語られてきたといいますが、神様も、照りつける太陽に拗ねるどころか困り果ててあたまを抱えているのではないかとすらおもわれます。

そのなかでも日常の活動とはべつに、お寿司やピザやファミレスなどのお好きなたべものをテイクアウトしたりデリバリー注文して召し上がっていただく中食、毎月の恒例イベントの誕生日会、人によってはガイドヘルパーを利用した外出など、それぞれ楽しまれています。
保護者とのオンライン面会にのぞまれたご利用者Sさんはひさしぶりのタブレット端末を活用した面会だったためか、ご自身が映ったZoomの画面に可愛らしいポーズをとるなど陽気な姿をみることができました。「え~!Sさんどうしたの~!」と付き添いの支援員Mさんは驚きながらも笑いつつも一緒になってポーズをとり和気あいあいとしながら、その後のオンライン面会も楽しまれたようでした。

どんぐりのような小さな楽しみを拾い集めて、樫の木のような幸せの根をしずかに張る──心が躍るような楽しみをいっしょに分かち合い、大切にしていきたいなとおもいました。






