窓のむこう、花の盛り

2025.4.11 記入者:大岩(サービス管理責任者) 

 

 

敷島の 大和心を ひと問はば 朝日に匂ふ 山ざくら

 

けっして散る桜を歌わなかった本居宣長は「日本人の心とはなにかと人が尋ねたならば、朝日に照りかがやく山桜の花のようなものだと答えよう」というふうに詠み、花咲く山桜の風景へのみごとなとけこみを「匂う」とあらわしました。法人構内においても、春の浅みどりにひっそりとほのかな淡い桜色のほのおがにじみ、ご利用者をふくめた行き交う人びとの心をしずかにゆりうごかし捉えます。 

 

「愛隣会はむかしから毎年桜がきれいだから、きっといまは見頃でしょうね」

 

創業約80年の歴史をほこる地域の商店街のパン屋さんも世間話のなかでそうおっしゃっていたように、法人構内の桜はどれも地に直立して優雅な姿をふるわせ、ご利用者やスタッフだけでなく地域の方のなかにも親しまれているようです。

 

ご利用者との散歩のあしもとを花びらが彩ります

 

 

日中活動で花見がてらの散歩が楽しめます

 

法人構内は散歩をするだけでお花見となり、「きれいだね~」「いい天気だね~」と何がけない会話を交わしながら和やかな空気をあじわうことができ、ご利用者もスタッフもどこかやわらかい表情にみえます。また頭上だけでなく足もとの花々も盛りをむかえ、ご利用者Wさんに風のガーデンのチューリップが咲いたことをつたえると「ほんとだ~かわいいね」と笑顔でした。

  

 

 

 

さあっと風が吹くと花びらが陽にあたってきらきらと散ります