2025.1.27 記入者:大岩(サービス管理責任者)
あるとき生活棟1階の談話ホールをとおると、ソファにゆったりと腰掛けていたご利用者Fさんがうとうとしていた目をパチッと見ひらき、声をかけてくれました。
「ねぇ!おい、ちょっと!」
「おっとっととと、、えっ、あ、ぼくですか??」
「うん!こっち、来てよ!運転、して!箱根の、オフネ、連れてって!」
「箱根の…オフネ…?オフロじゃなくって、オフネ?」
「うん、そうだよ。……遊覧船だよ。(にやり)」
「え、箱根にいって、船にのったことあるんですか?」
「うん!いったこと、あるよ。水がね、ブシャーッ!って、すごかった」
「ほえ~、そうなんだ、知らなかった」
「いこうよ、みんなで船にのって、おでかけしようよ!」
Fさんとの会話をのちにご家族とも共有したところ、むかしなんどか箱根にいき船に乗ったことがあること、恵風寮でも利用者みんなで行ったことがあるのでそのことかも、と教えてくださいました。きっと楽しい思い出として残っているからこそ、「行きたい!」というきもちが芽吹いたのかもしれません。ご利用者みんなで遊覧船にのって旅にでてみるのを夢想してみると、いろいろな光景が目にうかび、おもわず頬がゆるんでしまいました。



もうすぐ節分です!
ところで先日、ご利用者のみなさんの初詣の姿をみることができました。玉川通りと旧大山街道にはさまれた場所にあるその神社は、江戸時代初期に近隣の村の産土神として創建された神社ということで、境内は静かな空気が流れていたそうです。支援員つきそいのもと数人ずつ幾度かにわけて参拝し、みなさんで手を合わせる機会となりました。目をつむり手を合わせる方、終始ニコニコとされている方、不機嫌そうな表情をうかべつつもしっかりと拝む方など、姿もそれぞれだったようです。







