2024.2.28 記入者:大岩(サービス管理責任者)
ご利用者Sさんが「ジッ…」と見つめるさきには、ハンバーグと、そこにとろ~りとそそがれる美味しそうなソース。写真を見るだけでおもわず「うわ、おいしそう…」ともってしまうこの写真は、つい先日、横浜散策の一泊旅行を楽しまれていた際のものです。
ご利用者Hさんと付き添い支援員Kさんをふくめた3人でのお泊りのおでかけでは、ふだん嚥下機能に配慮した食事提供をしているHさんがいつのまにかペットボトルのコーラを天を仰ぎながら豪快にガブ飲みしてのちに激しくむせこんでしまったり、のんびりゆるゆるとマイペースなご利用者Sさんの歩くペースがあまりにものんびりで全然前進せず戸惑う場面があったりと、ちょっとしたハプニングや思いがけないことに富んだおでかけとなったようです。
お泊り散策の翌日に帰ってきた折に、笑顔で「あぁ!あぁ!」といいながら手を上に持ち上げながらなにかを伝えようと笑うHさん。やけにニコニコしていたのでよほど楽しく良い思い出になったんだろうなと素直にうけとめつつ、コーラをガブ飲みして激しくむせていたことをゲッソリとした表情の付き添い支援員Kさんから聞いたのは、それからすぐ後のことでした。
「…あ!ちょっとちょっと大岩さん!あの、お時間あるときに作業棟に来てもらってもいいですか?見せたいものがあるんで…ふふふ…」
さて話はかわり、ある朝に支援員Nさんから声をかけられ日中活動がおこなわれている作業棟へ足をはこぶと、3月に開催予定の作品展に向けた試作品のランプシェイドを見せてもらいました。
その場にいた他職員もふくめ、みんなで「おぉ~!」と感嘆しました。
ご利用者のみなさんの高齢化や支援ニーズの高まりとともに活動の幅や取り組める選択肢も減ってきているなかでも、ご利用者のしたいことやできることに支援員のアイデアやひらめきが見事に掛け合わさることで素敵なコラボレーション作品となって輝く、その道すじをみせてもらったような気がしました。