守るもの

2022.11.17 記入者:大岩(サービス管理責任者)

 

 

国内における新型コロナウイルスの第8波において、目黒恵風寮でもふたたび感染拡大を招くこととなり、ご家族をふくめ関係者のみなさまには多大なるご心配をおかけしています。全国でも介護施設における新型コロナウイルスのクラスターが4週連続で増加(https://www.joint-kaigo.com/articles/3656/)しており、状況のきびしさがうかがえます。

 

新型コロナウイルスの感染が疑われる症状がみとめられた場合と感染判明後の目黒恵風寮の動きについては、施設BCP(新型感染症の発生時における事業継続計画)を柱に、多少のバタつきはありつつも、これまで同様に混乱なくおこなうことができています。又、嘱託医・自治体との連携ならびに保護者のみなさまへの報告も可能なかぎりすみやかに丁寧におこなうよう努めています。幸い、すでに感染がみとめられたご利用者のみなさまは軽症で順次療養を終えることができています。現在はすでに「ご利用者および職員の感染拡大」のフェーズから「ご利用者・職員の感染減少」のフェーズにうつり、フロアのレッドゾーン(汚染区域)も解除され、いったん落ち着きを取り戻すことができています。

 

しかしながら現時点では終息宣言には至っていません。ふたたび事業所において感染拡大を招き、安全管理ならびに重ねての感染拡大の要因にかんするご指摘については真摯に受けとめ誠実に向きあい取り組みながら、ご利用者の特性上マスクの着用をふくめた衛生管理がむずかしい方もいる現状も踏まえ、ひきつづき事業所として基本的な感染予防対策を講じながらできるかぎり適切な対応に努めていきたいとおもいます。

 

「大岩さーん!これ見て!」
「折ってつくったの」

 

ところで感染者発生にともない外出制限等を設けているなかですが、ご利用者のみなさまはお元気に過ごされています。フロアに足を運ぶとご利用者Kさんから呼ばれ、日中活動のなかでつくった作品を見せていただきました。

 

「これもだよ!」とご利用者Mさん

 

また、色画用紙などを使って作品づくりにとりくむ方、「これちょっと失敗しちゃったんだよなぁ…」と笑いながら糸をほどきお好きな編み物に精をだす方、ゆったりとテレビ画面に眺めるアニメを観る方、「わたしも写真撮って~!」と意気揚々とされる方、みなさんそれぞれの仕方で余暇を過ごされています。もろもろの制限がありご利用者のみなさまにはご不便や窮屈な思いをさせてしまっていますが、散歩や外出、オンラインを除いた面会等はもうしばらくご遠慮いただき、終息宣言に至るまでは職員一同でみなさんの生活を守っていきたいとおもいます。