箱と絵

 

2022.5.16 記入者:大岩(サービス管理責任者)

 

「これ、50万円でどうですか!」

 

あるとき、支援員のTさんがおもむろにそう声をかけてきました。唐突のことだったため、おもわず、えっ、と答えに躊躇したのもつかの間、つづけて「これです」と一つの作品を見せてくれました。

 

 

なかなか写真では伝わりにくいですが、箱に水性マーカーのポスカをつかって描かれたご利用者のKさんの作品です。

 

 

箱にまんべんなく自由にのびやかに描かれた絵に、その場にいた職員ともども口々に「すごい!」と話しました。ポスカの独特の色の映えかたにより、まじまじと見ずにはいられませんでした。

 

どこにでもあるような箱、そこに絵を描くことでまわりの人をあっと言わせる。それはほとんど魔法のようだなとおもいました。

 

コロナ渦により、こうしたご利用者の作品を展示・販売する「作品展」という行事がしばらく開催できていないのが現状ですが、みなさんにもお見せしたいなと改めて思いました。

 

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