心を包む

 

2022.4.13 記入者:大岩(サービス管理責任者)

 

東京の目黒ではソメイヨシノといった桜はすでに散りつつもサトザクラはいよいよ花の盛りをみせ、木々たちの葉も青竹や若菜、萌葱といった多様なみどりの色がその濃淡をあざやかにしています。

 

「もしできたら、お供えできるお花を風のガーデンのお花で包めますか?」 

 

そんな相談が支援員Sさんからあったのは、逝去されたご利用者Yさんの納骨式に、Yさんのご家族様のご厚意によりご家族様から職員を代表して支援員Sさんへの参加のお声がけをいただいたあとのことでした。

 

住み慣れた場所の庭に咲いているお花を包み捧げること。「きっとそのほうが、Yさんも喜ぶとおもって…」と話す支援員SさんのYさんへ寄せた気持ちと発想には、心を打つものがありました。そして支援員Sさんのすてきな提案にすぐさま「いいですね」と答え、お花を包むこととしました。

 

Yさんへ思いを寄せながら、庭に照りつける四月の陽射しと野鳥たちの美しい鳴きごえの中で、菜の花やマーガレットなどかわいらしい春の花々を風のガーデンからほんのすこしもらい、不慣れながらも心をこめて包ませていただきました。お花を包み、心を包み、Yさんに届くことを願いました。

 

 

 

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