利用者支援方針

2021.12.6 記入者:大岩(サービス管理責任者)

 

 

目黒恵風寮は事業所として令和3年度よりあらたに『利用者支援方針』をつくり、 

全職員が利用者支援について立ち止まり考えるときの指標として

事業計画書にも盛り込まれています。

 

以下、その方針のご紹介です。

  

 

 

 

利用者支援方針

 わたしたちは目黒恵風寮で暮らす利用者と働く職員がのびのびと心地よく満たされた日々を送ることができるように、みずからの役割に対しての責任と誇り、希望と可能性を持ち続けます。そのため常に組織性と専門性の向上に努めるとともに、一人ひとりの利用者をかけがえのない大切な存在として尊重し、心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして利用者の日々を満たすため次のことに取り組みます。

 

 

わたしたちは
利用者の夢や希望をささえます

 
わたしたちは
利用者の日々の暮らしをはぐくみます

 
わたしたちは
利用者の多様な違いをうけとめます


(最善の利益)
 わたしたちは謙虚に誠意と温かさをもって利用者の人生を応援し、その主体性と個性を尊重し、その人にとっての最善の利益と必要としている支援はなにかという問いを考えの基本とします。
 

(生活の保障と充実)
 わたしたちは一人ひとりの利用者が心身ともに健康・安全でのびのびと心地よく生活ができる住まいづくりと心がやすらぐ居場所づくりに努め、利用者・職員がともに出来事や思いを分かち合いながら充実した生活ができるよう目指します。また個別の合理的配慮を実践し、生きる喜びと本人の力を信じることを基本として、日々の生活を支えます。
 

(意思の決定)
 わたしたちは利用者が安心して思いを伝え表現できる信頼関係や場をつくり、利用者が選択・合意に必要とする十分な情報と選択肢を提供するよう努め、自分のことを自分で決めることができる道を模索します。
 

(家族・保護者との協力)
 わたしたちは利用者と家族・保護者の置かれた状況や意向を受け止め、より良い協力関係を築きながら、利用者の生活を支えます。
 

(利用者への虐待行為ならびに強要・強制)
 利用者に対する虐待行為はその尊厳を害するものであり、虐待行為の否定をもって利用者支援にあたることを意識します。また本人が納得しない支援は強要であり、結果として本人の人格無視や虐待につながることを理解し、客観的に妥当性があり説明のできる支援に努めます。
 

(プライバシーの保護)
 わたしたちは利用者一人ひとりのプライバシーの保護が利用者の人権を尊重する上で重要と捉え、その保護に努めます。
 

(チームワークと自己評価)
 わたしたちは職員もまた自らが可能性の主体であることを意識し、自身の力や可能性を信じ、職場におけるチームワークや関係機関等との連携を大切にします。また、みずからの行う援助について常に法人・事業所の理念と方針に照らして自己評価を行い、サービスの質の向上を図ります。
 

(地域の生活支援)
 わたしたちは地域の人々や関係機関等とともに利用者の生活を支援し、そのネットワークにより地域で利用者が一市民として暮らすことができる環境づくりに努めます。

 
(専門職としての責務)
 わたしたちは研修や自己研鑽を通して常にみずからの専門性と組織性の向上に努め、専門職としての責務を果たします。

 

 

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この利用者支援方針は、

職員一人ひとりが行動をするためにまずは事業所としてしっかりと帆を立てて

はっきりとした道筋を立ててみんながおなじ方向を向くこと、

利用者支援に際して常に立ち止まり考えるための指標となることを目的につくられました。

 

これを言うは易くして、之を行うは難ければなり」

 

けれどもそんな言葉が示すように、

なにごとも口で言うのは簡単ですが実行するのはむずかしく、 

どんな美辞麗句をならべても行動がともなわなければそれは画餅にすぎません。

 

それは実際におこなって経験をもったとき、はじめて生きたものとなります。 

 

暮らすひとがのびのびと快く生活をすることでき、

働くひとがいきいきと仕事に誇りをもつことができる、

すこしずつでも皆でそんな場所に近づけていきたいとおもいます。